「今日飲み会来る?」
1年目の頃、先輩に誘われるたびに内心こう思っていた。体は疲れてるし、お金もない。正直、早く帰って寝たかった。
でも一度行ってみたら、気づいたことがあった。普段怒鳴ってくる先輩が、ビール片手にニコニコしながら趣味の話をしている。厨房では絶対に見せない顔がそこにあった。飲み会を「義務」だと思っていた私が、気づいたら「チャンス」として使うようになっていた。この記事では、私なりの付き合い方のリアルを正直に話します。
📌 この記事でわかること
- 飲み会に行くと何が変わるのか——先輩との距離の縮め方
- 行かなくていい飲み会の見分け方
- 角を立てずに断るときの一言フレーズ
- 体力・お金・家族がいる1年目のリアルな付き合い方
最初は行きたくなかった——それでも行ってよかった理由
普段の先輩は怖い。怒る。圧がある。だから「そのまま飲み会まで一緒にいたくない」と思うのは正直な気持ちだと思う。私も最初はそうだった。なんとか理由を作って断ろうとも考えた。
でも断り続けると「あいつは来ないな」という雰囲気になるのも怖くて、結局一度行ってみたんです。そしたら全然違った。プライベートの話、子供の話、趣味の話。普段絶対に見せない柔らかい顔がそこにあって、「この人こういう人だったんだ」と思えた。翌日からなんとなく、話しかけやすくなったのを覚えています。
👨🍳 私の場合
当時私は19歳で結婚していて、子供もいた。「飲みに行く余裕なんてない」という気持ちも正直あった。でも妻が「職場の人とコミュニケーション取るのは大事だから、行っていいよ」と言ってくれて。そのおかげで気持ちよく参加できた。翌日は全力で家事・育児に取り組んだ。今でも妻への感謝は忘れていないです。
「断らない」だけで先輩が優しくなる——接触頻度の法則
心理学に「単純接触効果」という考え方がある。人は接触する回数が増えるほど、相手に好感を持ちやすくなるというもの。飲み会はまさに、この効果を最速で引き出す場なんです。
料理を通じて10回話すより、飲みで1回プライベートを共有するほうが、関係が一気に進む。先輩の趣味、大切にしていること、若い頃の失敗談。そういう話を聞けると、翌日の厨房での距離感がまるで変わる。
しかも仲良くなると、先輩も「怒りづらく」なる。仲のいい人間にはきつく当たりにくいのは、人として自然なこと。私自身も気づかないうちにミラーリング(相手の動作や言葉を自然にまねる)や、相手が話したくなる流れをつくることをやっていた。あとから振り返ると「これ、昔読んだ心理学の本の内容だったな」と思ったくらいです。意外と戦略的でした(笑)。
💡 例えるなら
飲み会は「厨房外の自主練」。包丁の技術は磨けないけど、人間関係という武器が手に入る。しかも努力ゼロ、「行くだけ」でOK。コスパで考えたら、1年目が取れる行動の中でもトップクラスだと思っています。
飲みに行くと「仕事の知識」まで得られる
飲み会で得られるのは人間関係だけじゃない。外食として別のお店に連れていってもらえるとき、それ自体が勉強になる。盛り付けの違い、味付けの方向性、食器の使い方。普段のシフトでは絶対に吸収できない視点を、飲み会経由で得られることがある。
あとは先輩の「本音トーク」。普段は仕事の話しかしない先輩が、場が和んだときに「本当はこうしたい」「昔こういう失敗をした」みたいな話をしてくれることがある。そういう話の中に、自分が次に磨くべきヒントが隠れていたりするんです。
✅ ポイント
先輩の「趣味・大切にしていること・仕事への思い」を聞けるのは飲み会だけ。それを知っておくと、普段の仕事での接し方も変わってくる。「この先輩は家族を大事にしているんだな」と分かるだけで、話しかけ方ひとつが変わる。
行かなくていい飲み会もある——「悪口だけ」は時間の無駄
ただ、全部の飲み会に行けばいいかというと、そうでもない。私が一番嫌いだったのは、「悪口だけが続く飲み会」。誰かの文句を言い続けて、それで終わる。次に繋がる話が一切出ない。
愚痴や不満を聞くのはいい。「じゃあ自分はどう変えられるか」を考えるきっかけになるから。でも悪口は違う。「あいつはダメ」「あの店長は最悪」で終わって、何も生まれない。そういう会は、正直行かなくても良かったなと思っています。
もうひとつ注意したいのは、大きなミスをしてしまった日の飲み会。気を緩めた姿を見せると「あいつ全然反省してない」と思われるリスクがある。そういう日は「すみません、今日は少し……」と一言添えて、早めに帰るのが賢い選択だった。
⚠️ 注意
「愚痴の飲み会」は参加してもOK——解決策を考えるきっかけになる。でも「悪口だけの飲み会」はエネルギーの消耗にしかならない。あとミスをした日は無理して参加しなくていい。この2つを覚えておくだけで楽になります。
断るときの角を立てない言い方
全部の誘いに乗るのは体力的にも金銭的にも無理だ。断ることは悪いことじゃない。でも断り方には気をつけたほうがいい。
「行けません」だけだと冷たく聞こえる。「次は行きます」「日程が合えばぜひ」の一言を添えるだけで全然違う。私がよく使っていたのは「家のことがあって……」という言い方。それ以上深掘りしにくい理由なので、相手も「そうか、しょうがないな」となりやすい。
👨🍳 私の場合
子供がいたので「家のこと」という理由は本当のことだった。むしろそのリアルな事情が、先輩からの理解につながっていた気もする。嘘をつく必要はない。自分の状況をシンプルに一言だけ伝えると、案外相手は納得してくれるものです。
✅ ポイント
断るときの3点セット:①「すみません」で一言謝る ②「今日は家のことがあって」など短い理由を添える ③「次はぜひ行きます!」で前向きに締める。これだけで印象はほとんど変わらない。
まとめ——自分なりの「付き合い方の基準」をつくる
飲み会は「行かなきゃいけないもの」でも「行きたくないもの」でもない。自分のキャリアと人間関係をうまく回す「ツール」として使えばいい。行くべきときは行く。行かなくていいときは無理しない。断るときは一言添える。それだけで、1年目の職場での立ち回りはグッと楽になると思います。
📋 この記事のまとめ
- ✅ 飲み会は「断らないだけで先輩が優しくなる」コスパ最強の行動
- ✅ 接触頻度と私生活を知ることで距離は自然と縮まる
- ✅ 外食系の飲み会は盛り付け・味付けの勉強にもなる
- ✅ 「悪口だけの飲み会」は行かなくてOK、「愚痴の飲み会」はOK
- ✅ ミスした日は無理して参加しなくていい
- ✅ 断るときは「次は行きます」の一言を忘れずに


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