「おっ社長!!遅い出勤でいいですね!」
1年目の頃、スーシェフにほぼ毎日こう言われていた。ほんの少し出勤が遅れただけで、厨房全体に聞こえるような声で煽られる。今思えば立派なパワハラだけど、当時は「これが飲食の現場か」と半ば諦めて受け止めていた。
先輩が怖い、怒鳴られる、毎朝出勤が憂鬱——そう感じている1年目は、きっと少なくない。この記事では、私が実際にやっていた「怖い先輩との付き合い方」と、心が折れそうになったときのリセット法を正直に話します。
📌 この記事でわかること
- 「怖い先輩」のタイプ別の対処法
- 怒鳴られたときにその場でやるべきこと
- 心が折れないためのメンタルリセット術
- それでも変わらない場合の「見切り」の判断基準
毎朝出勤が怖かった1年目の話
スーシェフからの嫌味は毎日続いた。出勤時間、仕事のスピード、細かいミス——何かあるたびに大声でいじられる。直接怒鳴られるわけじゃないぶん、じわじわと消耗する感じがあった。厨房に入るたびに「今日は何を言われるか」と構えてしまう。そんな日々だった。
ただ、私には助かった性質があった。寝たら全部リセットされるタイプだったんです。どれだけ嫌なことがあっても、翌朝起きたらほぼ忘れている。引きずらないのが自分の強みだと、後になって気づいた。
👨🍳 私の場合
スーシェフに「おっ社長!!遅い出勤でいいですね!」と毎日煽られていた。今思えばパワハラだし、当時も嫌だった。でも不思議と翌日には気持ちがリセットされていて、引きずらずに仕事できていた。「寝ることが最強のメンタルケアだ」と今も思っています。
「怖い先輩」のタイプ別攻略法
怖い先輩にも種類がある。タイプを見分けると、対処法が変わってくる。
①「完璧主義型」——細かいミスも許せない、常に高い基準を求めてくるタイプ。このタイプには「先回り」が効く。言われる前に動く、気づいた時点でやっておく。完璧主義の先輩は、自分より先に動く後輩には意外と優しかったりする。
②「感情型」——忙しいとき・うまくいかないときに爆発するタイプ。このタイプは、タイミングを読むことが大事。ラッシュ中に質問しない、落ち着いた時間帯に声をかけるなど、接触のタイミングを選ぶだけで怒鳴られる回数がかなり減る。
③「嫌味・マウント型」——スーシェフのように、日常的に煽ってくるタイプ。これは正直、相手を変えるより自分の受け取り方を変えるほうが楽だ。「この人はそういう話し方しかできないんだな」と距離を置いて見ると、ダメージが半分になる。
💡 例えるなら
怖い先輩への対処は、天気に似ている。台風(感情型)のときは外に出ない。晴れ(穏やかなとき)のうちに仕込んでおく。雨(嫌味型)は傘を持って出かけるだけ。天気を変えようとするより、自分の動き方を変えるほうが100倍楽です。
怒鳴られたときにその場でやること
怒鳴られた瞬間、パニックになって黙り込んでしまう人は多い。でもそこでの反応が、その後の印象を大きく左右する。
私がやっていたのは3つだけ。ハキハキと返事をする・潔く非を認める・「次は頑張ります」とはっきり言う。グダグダ言い訳しない、下を向いて黙り込まない。これだけで「こいつは反省している」という印象が伝わる。
過程でどれだけミスしても、最後の返し方で帳尻を合わせるのが得意だった。逆にやらかしている現場を見られたときは「ゲームオーバー」と思って、潔く全部認めることにしていた。言い訳は傷口を広げるだけだと、経験上わかっていたからです。
✅ ポイント
怒鳴られたときの3点セット:①ハキハキ返事する ②言い訳せず非を認める ③「次は頑張ります」と前向きに締める。これだけで先輩の印象はかなり変わる。グダグダしているほうが二度怒られる。
心が折れないためのメンタル管理術
毎日怒鳴られていると、じわじわとメンタルが削られていく。私が意識していたのは、「その日のことはその日で終わらせる」こと。怒られた記憶を翌日に持ち越さない。
私は末っ子の3兄弟で育ったこともあって、人が怒られている場面をよく見ていた。「あの人はこれで怒られた、じゃあ自分はやらないようにしよう」という先回りの習慣が、自然と身についていた。他人の失敗を自分の教訓にできると、直接怒られる回数がグッと減って、メンタルの消耗も少なくなる。
👨🍳 私の場合
計算がかなり苦手で、仕事中に何度もミスをしていた。するとある先輩が、仕事終わりに毎日マンツーマンで計算の勉強会を開いてくれた。テストもあって、怒られながらも丁寧に教えてくれた。名古屋の大学で教員免許を取った人だったので、教え方が上手だった。怒られることは怖かったけど、「この人は本気で自分のことを思ってくれている」とわかっていたから、ありがたく受け取れた。怒る=嫌いとは限らない、と学んだ経験でした。
それでも変わらない場合——見切りの判断基準
先回りして動いても、ハキハキ対応しても、それでも状況が変わらない場合もある。そのときは「この環境で成長できているか」を正直に自分に問いかけてほしい。
怒られながらも技術が伸びている、人間関係に疲れながらも仕事が楽しい——そう感じられるなら、もう少し続ける価値がある。でも「怖い・しんどい」だけで、何も得られていないと感じるなら、それは見切りを考えるサインかもしれない。消耗しながら居続けることは、逃げでも弱さでもない。
先輩が怖いから辞めるのと、この環境では成長できないと判断して辞めるのは、まったく別の話だ。感情で動くより、少しだけ冷静に「自分は今、成長しているか」を基準に考えてみてほしい。
⚠️ 注意
「怖いから辞めたい」という気持ちと「この環境では成長できない」という判断は分けて考える。前者は感情、後者は戦略。感情で辞めると後悔しやすいが、戦略で動く転職は次のステップになる。
まとめ——人間関係で消耗しないための5原則
飲食の現場の人間関係は、正直しんどいことも多い。でも「相手を変える」より「自分の動き方を変える」ほうが、はるかに早く楽になれる。先回りして動き、潔く非を認め、その日のことはその日で終わらせる。それだけで、1年目のしんどさはかなり変わってくると思います。
📋 この記事のまとめ
- ✅ 怖い先輩はタイプを見極めて対処法を変える(完璧主義・感情型・嫌味型)
- ✅ 先回りして動くことで怒られる回数は自分でコントロールできる
- ✅ 怒鳴られたらハキハキ返事・潔く認める・「次頑張ります」で締める
- ✅ 「寝たらリセット」「その日で終わらせる」がメンタルを守る最強の習慣
- ✅ 見切りの判断基準は「成長できているか」——感情ではなく戦略で動く


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