🔥 調理技法・火入れ
ポワレ (Poêler)
フライパンでバターや油を使って焼く調理法。主に魚・肉に使う。「ポワレして」=フライパンで焼くこと。
ソテー (Sauté)
強火・少量の油で素早く炒め焼き。「跳ばす」の意(仏語)。野菜・肉どちらにも使う基本技法。
ロティ (Rôti)
オーブンで焼くこと(ロースト)。肉の塊をオーブンで全体的に加熱する。
ブレゼ (Braiser)
少量の液体を加えてフタをし蒸し煮する技法。硬い肉の部位をやわらかくするのに最適。
リソレ (Rissoler)
表面をこんがり焼き色がつくまで炒めること。煮込みの前工程として旨みを閉じ込める。
ブランシール (Blanchir)
熱湯にさっと通す(湯引き・下茹で)。灰汁抜き・色止め・食感調整が目的。
コンフィ (Confit)
低温の油脂の中でゆっくり加熱する技法。鴨のコンフィが有名。しっとりジューシーに。
キャラメリゼ (Caraméliser)
砂糖を加熱してカラメル化。玉ねぎを長時間炒めて甘みと焼き色を出す作業にも使う。
レスティング ((Resting))
焼き上がった肉を温かい場所で一定時間置くこと。肉汁を内部に落ち着かせてからカットする。
ア・ラ・ミニュット (À la minute)
オーダーが入ってからその場で調理すること。事前仕込みが難しい料理に使う。
グリエ (Griller)
グリル(焼き網)で焼く技法。直火で格子状の焼き目をつける。
フリール (Frire)
油で揚げること(仏語)。高温の油に浸けて加熱する技法。
ポシェ (Pocher)
沸点以下(75〜90℃)でゆっくり加熱。卵のポシェ(ポーチドエッグ)が代表例。
ヒュメ (Fumer)
燻製にすること(スモーク)。魚・肉・チーズなどを煙で加熱・香りづけする。
ナッペ (Napper)
ソースをかける・塗る作業。「ソースをナッペして」=ソースを食材にかけること。
スエ (Suer)
焦がさずに水分を引き出すように加熱。主に香味野菜の下処理に使う。
エキュメ (Écumer)
アクを取る作業。煮込みやだし汁の表面に浮かぶ不純物を取り除く。
リエ (Lier)
とろみをつける・つなぐ。ルーやコーンスターチなどでソースにとろみを加える。
エミュルショネ (Émulsionner)
乳化させる。ソースやドレッシングなどで油分と水分を均一に混ぜる。
フランベ (Flamber)
アルコールに火をつけて風味付け・アルコール飛ばしを行う。
アン・パピヨット (En papillote)
紙包み焼き・オーブンで蒸し焼きにする調理法。素材の香りと水分を閉じ込める。
ア・レトゥフェ (À l’étouffée)
密閉状態で蒸すように調理する。食材自体の水分で蒸し煮にする技法。
グラチネ (Gratiner)
チーズやパン粉で表面に焼き色をつける。オーブンまたはバーナーで仕上げる。
ブイイ (Bouillir)
沸騰させてしっかり茹でる。パスタや野菜の下茹でに使う。
デグラッセ (Déglacer)
焼き後のフライパンにワインや水を加えて焦げを溶かすこと。旨みをソースに取り込む。
アロゼ (Arroser)
焼いている食材に脂や肉汁をスプーンで掛け続けること(バスティング)。乾燥防止と旨み強化。
レデュイール (Réduire)
液体を加熱して水分を蒸発させ、旨みと濃度を高めること(煮詰め)。
🥩 火入れの度合い(肉・魚)
クリュ (Cru)
生・火を通していない状態。ステーキやカルパッチョなどの生食。
ブルー (Bleu)
超レア。表面を焼いた程度・中心はほぼ生。肉の内部温度45℃以下。
セニャン (Saignant)
レア。中心が赤くジューシー。内部温度50〜55℃前後。
ア・ポワン (À point)
ミディアム。中心はピンクで肉汁あり。内部温度60〜65℃前後。
ビアン・キュイ (Bien cuit)
ウェルダン。完全に火が通った状態・やや固め。内部温度70℃以上。
ミ・キュイ (Mi-cuit)
半生。魚やフォンダンショコラなどで使われる。中はとろりとした状態。
🔪 カット・切り方
ブリュノワーズ (Brunoise)
1〜2mm角の非常に細かいさいの目切り。ソースの具材や飾りに使う精密なカット。
ジュリエンヌ (Julienne)
1〜2mm幅×3〜5cm長の細切り(千切り)。野菜の仕込みで頻出。
マセドワーヌ (Macédoine)
5mm〜1cm角のさいの目切り。野菜の付け合わせなどに使う。
バトネ (Bâtonnet)
5mm×5mm×5cm程度の棒状。シュリアンより太く、シャトーより細い。
シフォナード (Chiffonade)
葉物を重ねて細い帯状に切る(千切り)。バジル・レタスなどのごく細い千切り状。
エマンセ (Émincer)
薄切り。肉や野菜を均一な薄さにスライスする。火の通りを均一にするために重要。
コンカッセ (Concasser)
粗みじん切り。特にトマトの湯むき→種除去→粗く刻む仕込みを指す。
トゥルネ (Tourner)
野菜を小さな樽型(オリーヴ形)に面取りして成形する。見栄えのよい付け合わせに。
ロンデル (Rondelle)
輪切り。にんじん・きゅうりなどを円形にカット。
デ/オ・デ (Dés/au dé)
さいの目切り。「dé」はサイコロの意味。大きさは用途により変わる。
アシェ (Hacher)
みじん切り。ハーブ・にんにく・エシャロットなどに使う。
フィラモン (Filaments)
糸状のごく細長い切り方。レモンの皮・ショウガなどの飾りに使う。
シャトー (Château)
じゃがいも・にんじんなどをラグビーボール型に成形。ガルニチュールとして盛り付けに使う。
シズレ (Ciseler)
玉ねぎに細かく切れ目を入れること。または葉物を細かく刻む作業。
ミルポワ (Mirepoix)
玉ねぎ・にんじん・セロリなどを1〜2cm角に粗くカットした香味野菜のベース。
🥣 ソース・調理ベース
ベシャメル (Sauce béchamel)
バター・小麦粉・牛乳で作る白いソース(ホワイトソース)。グラタン・クロケットのベース。
ヴルーテ (Velouté)
フォンをベースにしたルーのソース。ベシャメルの旨味版。野菜のピューレと合わせることも。
オランデーズ (Sauce hollandaise)
卵黄とバターの乳化ソース。65〜70℃の湯煎で泡立てて作る。アスパラガスやポシェした魚に。
ベアルネーズ (Sauce béarnaise)
オランデーズにエシャロット・エストラゴン・シブレットなどのハーブを加えたソース。
アメリケーヌ (Sauce américaine)
甲殻類のガラと香味野菜を煮だしたソース。オマールや海老料理の定番。
エスパニョール (Sauce espagnole)
肉の旨みを凝縮した茶色のソース。ドゥミグラスの母。ルーを茶色に炒めてフォンで仕上げる。
ドゥミグラス (Demi-glace)
エスパニョールをさらに煮詰めた濃厚なソース。多くの肉料理ソースのベースになる。
マデール (Sauce Madère)
マディラ酒をベースにしたソース。甘みと香りが特徴で肉料理に多用する。
ヴァン・ブラン (Sauce vin blanc)
白ワインソース。フュメ・ドゥ・ポワッソン・白ワイン・エシャロットがベース。魚介類に定番。
ヴァン・ルージュ (Sauce vin rouge)
赤ワインソース。フォン・ドゥ・ヴォー・赤ワイン・エシャロットがベース。肉料理に定番。
ブール・ブラン (Beurre blanc)
白いバターのソース。エシャロット・白ワイン・ヴィネガーを煮詰めバターを乳化させる。
ショロン (Sauce Choron)
ベアルネーズにトマトを加えたソース。スズキのパイ包み焼きに定番。
ペリグー (Sauce Périgueux)
マディラ+トリュフで作るソース。高級肉料理に使用。トリュフの名産地ペリゴールが由来。
ビガラード (Sauce bigarade)
ガストリックとオレンジ果汁で作るソース。鴨のオレンジソースとして定番。
グラン・ヴヌール (Sauce grand veneur)
ポワブラード+赤すぐり(グロゼイユ)+生クリーム。ジビエ料理の定番ソース。
シャルキュティエール (Sauce charcutière)
白ワイン・玉ねぎ・ピクルス・マスタードのソース。豚肉料理に合わせる。
ヴィエルジュ (Sauce vierge)
トマトベースのサラサラしたソース。魚料理(スズキのロースト等)に合う。
ピストゥー (Pistou)
バジル・にんにく・チーズのペースト。南仏のジェノヴェーゼ。
ソース・オ・モリーユ (Sauce aux morilles)
モリーユ茸と生クリームのソース。肉・魚どちらにも合う高級ソース。
ヴィネグレット (Vinaigrette)
酢とオイルを乳化させたドレッシング。3:1(オイル:酢)が基本比率。
ブールマニエ (Beurre manié)
小麦粉とバターを練り合わせたとろみづけ。ソースの濃度調整やモンテに使う。
モンテ (Monter au beurre)
ソースに冷たいバターを加えながら乳化させること。つや・濃度・コクが出る。
デグラッセ (Déglacer(sauce))
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ガストリック (Gastrique)
カラメル化した砂糖と酢のベース。鴨のビガラードなどに使用する。
🍲 フォン・出汁ベース
クール・ブイヨン (Court-bouillon)
野菜のみの短時間だし汁。茹でる用途専用で、そのままスープのベースには使わない。
ナージュ (Nage)
白ワインやヴィネガー入りのだし汁。魚介類を泳がせて(茹でて)使う。臭み消し効果あり。
ブイヨン・ドゥ・レギューム (Bouillon de légumes)
野菜だけを使った甘みと香りのだし汁。スープやソースのベースとして使用する。
フォン・ドゥ・ヴォライユ (Fond de volaille)
鶏がらと香味野菜で取るだし汁。万能性が高くスープ・ソース何にでも合う。
フォン・ドゥ・ヴォー (Fond de veau)
仔牛の肉・骨を焼き色つけてから煮だす出汁。コクが強く多くのソースのベース。
フォン・ブラン (Fond blanc)
色をつけない白いフォン。焼かずに素材をそのまま煮だす。
フュメ・ドゥ・ポワッソン (Fumet de poisson)
魚のあら・白ワイン・香味野菜で取るだし汁。臭みが出やすいので酸味と香草を多用する。
フュメ・ドゥ・クリュスタッセ (Fumet de crustacés)
甲殻類の殻から取るだし汁。色素と香りが重要。アメリケーヌソースのベース。
フォン・ドゥ・ジビエ (Fond de gibier)
ジビエの骨肉と香味野菜を使っただし汁。フォンドヴォーと同様の工程で作る。
ブイヨン (Bouillon)
肉・骨・野菜を煮だしただし汁の総称。スープのベースとして広く使われる。
コンソメ (Consommé)
フォンを清澄化(クラリフィエ)して作る澄んだ黄金色のスープ。透明感が高いほど技術が必要。
ルー・ブラン (Roux blanc)
白ルー。バターと小麦粉を最低限加熱したもの。ベシャメルに使う。
ルー・ブロンド (Roux blond)
金色ルー。少し加熱して香ばしさを出したもの。ヴルーテに使う。
ルー・ブリュン (Roux brun)
茶色ルー。しっかり加熱した深い旨みのもの。エスパニョールに使う。
マリナード (Marinade)
マリネ液・漬け込み液。肉や魚に下味・香り・柔らかさを与える。
コートブイヨン (Court-bouillon(詳細))
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✂️ 仕上げ・成形・生地加工技法
ピケ (Piquer)
フォークなどで生地に穴を開けて膨らみを防ぐ。タルトやキッシュの生地に使う。
トゥレ (Tourer)
パイ生地とバターを重ねて折る作業(折り込み)。クロワッサンやパイ生地に不可欠。
フォンセ (Foncer)
生地を型に敷き込む作業。タルト・キッシュなどを作る際に使う。
シュミゼ (Chemiser)
型に紙やゼラチン・バターを敷いてはがれやすくする。
バルデ (Barder)
脂(ラルド)やベーコンで食材を包む。肉の乾燥防止と旨み補強が目的。
ブリデ (Brider)
糸などで縛って形を保つ。鶏やロールミートを焼く際に使う。
ファルシール (Farcir)
詰め物(ファルス)をする。肉・野菜・魚などに使う。
カヌレ (Canneler)
野菜・果物に飾りの溝を入れる包丁テクニック。見た目を美しくする。
バディジョネ (Badigeonner)
液体を塗る行為全般。マリネ液・溶きバター・油・卵液などを刷毛で塗る。
クラリフィエ (Clarifier)
澄ます作業。バターの透明化やコンソメの清澄化に使う。
パレ (Parer)
不要な部分(脂・筋・骨など)を取り除いて食材を整える。
デグレッセ (Dégraisser)
脂を取り除く。ソースや煮汁の表面の余分な脂を除く。
パナード (Panade)
クネルなどのすり身に加えて繋ぎにするベース(パン・米・じゃがいもなど)。
🧹 厨房オペレーション・下処理
エスュイエ (Essuyer)
ふき取る。布巾やキッチンペーパーで水分や汚れを拭く。
ネトワイエ (Nettoyer)
洗う・掃除する。食材や調理器具の洗浄に使う。
ルフロワディール (Refroidir)
冷ます。加熱後の食材を急速冷却したり常温まで冷ます。
レゼルヴェ・オ・フロワ (Réserver au froid)
冷蔵保存する。仕込んだ素材をサービスまで冷蔵庫に入れておく。
マンティニール・オ・ショ (Maintenir au chaud)
温かく保つ。提供まで適切な温度で保温しておく。
コンジュレ (Congeler)
冷凍する。食材を凍らせて保存する。
シュルジュレ (Surgeler)
急速冷凍する。コンジュレよりも素早く凍らせて品質を保つ。
ミザンプラス (Mise en place)
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🌡️ 温度・状態表現
ティエド (Tiède)
ぬるい・30〜40℃前後・人肌程度。前菜やサラダで使う温度感。
ショー (Chaud)
熱い・60〜80℃以上。提供時の標準的な熱い状態。
トレ・ショー (Très chaud)
とても熱い・80℃以上。スープや熱々料理に使う表現。
フロワ (Froid)
冷たい・5〜15℃。冷製料理・デザートなど。
グラセ (Glacé)
氷のように冷たい・0〜5℃。アイスクリームや氷菓子に使う表現。
ブリュラン (Brûlant)
火傷するほど熱い・100℃近い。揚げ物直後や沸騰スープなど。
アンビヤント (À température ambiante)
室温・20〜25℃。肉を調理前に常温に戻す際などに使う。
🎖️ 厨房ポジション・役職(Brigade)
シェフ・ドゥ・キュイジーヌ (Chef de cuisine)
総料理長。厨房全体の責任者。すべての決定権を持つ。
スー・シェフ (Sous-chef)
副料理長。料理長の右腕で日常管理と後輩指導を担う。
シェフ・ドゥ・パルティ (Chef de partie)
各部門の責任者(部門シェフ)。自分のポジションをまとめる。
コミ (Commis)
見習い。ポジションシェフのアシスタントとして学ぶ若手。
スタジエール (Stagiaire)
研修生・インターン。正式メンバーではなく研修として入る。
プロンジュール (Plongeur)
食器洗い担当。厨房の縁の下の力持ち。
ソーシエ (Saucier)
ソース・煮込み担当。フランス料理で最も重要なポジションの一つ。
ガルドマンジェ (Garde-manger)
冷製前菜・下処理などの冷たい準備担当。
ロティスール (Rôtisseur)
肉のロースト・グリル・揚げ物など加熱全般担当。
アントルメティエ (Entremétier)
野菜・卵・スープなど担当。仕込み量が多い。
パティシエ (Pâtissier)
デザート・菓子担当。パンはブーランジェが担当。
ポワソニエ (Poissonnier)
魚介類の下処理・火入れ担当。
グリヤルダン (Grillardin)
グリル専門担当(ロティスールから分化)。
フリチュリエ (Friturier)
フライ専門担当(グリヤルダンから分化)。
ブーシェ (Boucher)
肉の解体・トリミングなど支度専門。
トゥルナン (Tournant)
交代要員。どのポジションにも入れる補佐役。
ブーランジェ (Boulanger)
パン職人・製パン担当。
🥬 野菜(Légumes)
オニョン (Oignon)
玉ねぎ。香味野菜の基本。炒め・ソース・スープに欠かせない。
アイユ (Ail)
にんにく。香りの強い香味野菜。プロヴァンス料理に多用。
ポワロー (Poireau)
長ねぎ(ポワロー葱)。甘みが強く、スープや煮込みに使う。
キャロット (Carotte)
にんじん。甘みと色合いを加える。ミルポワや付け合わせに。
セルリ (Céleri)
セロリ。香気が強い。ミルポワ・スープ・ソースのベースに。
シュー (Chou)
キャベツ。炒め・煮込み・詰め物料理に。
シュー・ドゥ・ブリュッセル (Chou de Bruxelles)
芽キャベツ。バター炒めやブランシールして付け合わせに。
シュー・フルール (Chou-fleur)
カリフラワー。ヴルーテやムースに使う白い野菜。
ブロコリ (Brocoli)
ブロッコリー。ブランシールして付け合わせやサラダに。
ポム・ドゥ・テール (Pomme de terre)
じゃがいも。フランス料理の付け合わせの定番。グラタン・ピューレなど多用途。
パタット・ドゥース (Patate douce)
さつまいも。甘みを活かしたスープや付け合わせに。
ポティロン (Potiron)
かぼちゃ。ポタージュやムースに使う甘みのある野菜。
クルジェット (Courgette)
ズッキーニ。ソテーや付け合わせ・ラタトゥイユに。
オーベルジーヌ (Aubergine)
なす。焼く・煮る・揚げる。プロヴァンス料理に多用。
トマット (Tomate)
トマト。フランス料理の酸味と旨みの源。コンカッセやソースに。
ポワヴロン (Poivron)
ピーマン・パプリカ。甘みと色合いを加える。
コンコンブル (Concombre)
きゅうり。サラダや冷製料理に。
エピナール (Épinard)
ほうれん草。ブランシールしてソテーや付け合わせに。
プティ・ポワ (Petit pois)
グリーンピース。豆ご飯・スープ・付け合わせに。
アスパラージュ (Asperge)
アスパラガス。高級野菜。ブランシールしてソースと合わせる。
ベトラーヴ (Betterave)
ビーツ。甘みと鮮やかな赤色。サラダやスープに。
フヌイユ (Fenouil)
フェンネル。アニスの香りを持つ。魚料理・スープに。
アルティショー (Artichaut)
アーティチョーク。高級野菜。蒸してヴィネグレットと合わせる。
アンディーヴ (Endive)
エンダイブ(チコリ)。苦みが特徴。サラダや炒め物に。
ロケット (Roquette)
ルッコラ。辛みと香りが特徴。サラダのアクセントに。
クレソン (Cresson)
クレソン。ピリ辛な香草。肉料理の付け合わせに。
セルリ・ラーヴ (Céleri-rave)
セロリアック(根セロリ)。ピューレや煮込みに使う。
ピマン (Piment)
唐辛子。辛みのアクセント。南仏料理に多い。
フェーヴ (Fève)
そら豆。春の野菜。サラダや付け合わせに。
アリコ・ヴェール (Haricot vert)
インゲン豆(さやいんげん)。ブランシールして付け合わせに定番。
パナ (Panais)
パースニップ(白にんじん)。甘みが強い。ピューレや付け合わせに。
ラディ (Radis)
ラディッシュ。辛みと食感が特徴。サラダや前菜の飾りに。
ゴンボ (Gombo)
オクラ。粘りが特徴。シチューやスープに。
🍄 きのこ(Champignons)
シャンピニョン・ドゥ・パリ (Champignon de Paris)
マッシュルーム。最も一般的なきのこ。ソテーや詰め物に多用。
セップ (Cèpe)
ポルチーニ茸。深い旨みを持つ高級きのこ。
モリーユ (Morille)
モリーユ茸。独特のハニカム構造。クリームソースとの相性が抜群。
トリュフ・ノワール (Truffe noire)
黒トリュフ(ペリゴール産)。料理界の「黒ダイヤ」。香りが最大の価値。
トリュフ・ブランシュ (Truffe blanche)
白トリュフ(アルバ産)。最高峰のきのこ。加熱せず削って使う。
ジロール (Girolle)
ジロール茸(アンズタケ)。甘い香りと黄色が特徴。
シャンテレル (Chanterelle)
シャンテレル茸。ジロールに近い種類。
ピエ・ドゥ・ムートン (Pied-de-mouton)
ハナイグチ。歯ごたえがよく、ソテーに向く。
プルロット (Pleurote)
ヒラタケ(プルロット)。クセが少なくソテーに向く。
エノキ (Enoki)
エノキ茸。細長い見た目。フランス料理でも使われる。
シイタケ (Shiitake)
シイタケ。日本起源だが欧州でも使われる。
デュクセル (Duxelles)
きのこのみじん切りをバターで炒めたもの。詰め物・ソースのベースに必須。
🥩 肉類・魚介類(Viandes & Poissons)
ブフ (Bœuf)
牛肉。ステーキ・煮込み・タルタルなど多用途。
ヴォー (Veau)
仔牛肉。柔らかく淡白。フランス料理の高級食材。ブランケットに定番。
ポール (Porc)
豚肉。シャルキュティエールソースと合わせることが多い。
プーレ (Poulet)
鶏肉。最も汎用性が高い。ロースト・フリカッセ・コック・オ・ヴァンなど。
カナール (Canard)
鴨肉。コンフィやオレンジソースとの組み合わせが定番。
アニョー (Agneau)
羊肉(子羊)。生後1年未満のものを指す。独特の香りと柔らかさが特徴。
ピジョン (Pigeon)
鳩肉。フランスでは食用に飼育。淡白な鶏肉に似た味わい。
ジャンボン (Jambon)
ハム。豚の後脚の塩漬け・燻製。前菜や料理の材料に。
ダンド (Dinde)
七面鳥。クリスマス料理の定番。
パンタード (Pintade)
ほろほろ鳥。鶏とキジの中間の味わい。クセが少ない。
ワ (Oie)
ガチョウ。フォアグラの原料として有名。
ラパン (Lapin)
兎肉。淡いピンク色で脂肪が少なく淡白。
ジビエ (Gibier)
野生鳥獣肉の総称。鹿・猪・野ウサギ・キジなど。秋冬が旬。
シュヴルイユ (Chevreuil)
仔鹿肉。高級ジビエ。蝦夷鹿もフランス料理に多用。
リエーヴル (Lièvre)
野ウサギ。独特の野性的な風味。煮込みに向く。
ラング・ドゥ・ブフ (Langue de bœuf)
牛タン。下処理が重要。薄くスライスしてソースと合わせる。
カレ (Carré)
骨付き肉(ラック)。子羊のカレが特に有名な高級部位。
ポワトリーヌ (Poitrine)
バラ肉。脂肪と肉のバランスがよい。煮込みに向く。
ソーモン (Saumon)
鮭。パヴェやマリネ、タルタルに多用する。
バール (Bar / Loup de mer)
スズキ。白身魚の王様。ポワレや塩釜焼きに。
カビヨー (Cabillaud)
鱈。淡白な白身魚。ポワレやアン・パピヨットに。
ユイットル (Huître)
牡蠣。生食または軽く加熱。ミニョネットと合わせる。
ムール (Moule)
ムール貝。ムール・マリニエール(白ワイン蒸し)が定番。
クラーブ (Crabe)
カニ。高級食材。サラダや前菜に使う。
オマール (Homard)
ロブスター(ヨーロッパ産)。最高級甲殻類。アメリケーヌソースと合わせる。
ラングースト (Langouste)
伊勢海老。グリルやポシェで。
ラングスティーヌ (Langoustine)
手長エビ。繊細な甘みと香り。
クルヴェット (Crevette)
エビ。様々な料理に使われる。
カルマール (Calmar)
イカ。ソテーや詰め物料理に。
プルプ (Poulpe)
タコ。柔らかく煮てから使う。
エスカルゴ (Escargot)
食用カタツムリ。エスカルゴバターで焼くのが定番。
グルヌイユ (Grenouille)
カエル。後ろ足をムニエールにするのが定番。淡白な鶏肉のような味。
ウルサン (Oursin)
ウニ。独特のまろやかな旨み。パスタやソースに。
💎 高級食材(Produits de luxe)
フォア・グラ (Foie gras)
ガチョウや鴨の肥大した肝臓。テリーヌ・ソテー・コンフィに。フランス三大珍味の一つ。
トリュフ・ノワール(高級) (Truffe noire)
黒トリュフ(ペリゴール産)。料理の王様。加熱しても香りが残る。
トリュフ・ブランシュ(高級) (Truffe blanche)
白トリュフ(アルバ産)。加熱せず削りかけて使う。価格は黒の10倍以上も。
キャヴィア (Caviar)
チョウザメの卵。塩漬けにして生食。三大珍味の一つ。
モリーユ(高級) (Morille(luxe))
モリーユ茸。春の高級きのこ。クリームソースで仕上げる。
セップ(高級) (Cèpe(luxe))
ポルチーニ茸。深い旨みの高級きのこ。
オマール(高級) (Homard(luxe))
ヨーロッパロブスター。最高級甲殻類。
ラングスティーヌ(高級) (Langoustine(luxe))
手長エビ。繊細な甘みと香りを持つ高級食材。
ウルサン(高級) (Oursin(luxe))
ウニ。まろやかな旨みの海の宝石。
ブータルグ (Boutargue/Poutargue)
ボッタルガ(カラスミ)。魚の卵巣の塩漬け乾燥品。パスタにかけて使う。
フォア・ドゥ・ロット (Foie de lotte)
アンコウの肝。濃厚な旨みで「海のフォアグラ」とも。
サフラン (Safran)
スパイスの王。黄金色と独特の香りを料理に与える。ブイヤベースに必須。
ヴァニーユ (Vanille)
バニラ。スパイスの女王。菓子・デザート全般に不可欠。
🎨 フランス料理のスタイル
キュイジーヌ・クラシック (Cuisine classique)
19〜20世紀初頭の伝統料理。エスコフィエが体系化。ソース中心・形式重視。
ヌーベル・キュイジーヌ (Nouvelle cuisine)
1970年代〜ソースや火入れを軽く繊細にした新潮流。ゲラール・シャペルらが牽引。
キュイジーヌ・モデルヌ (Cuisine moderne)
クラシックを発展させた現代的料理。20世紀中期〜後期にかけて。
キュイジーヌ・モレキュレール (Cuisine moléculaire)
分子ガストロノミー。液体窒素・球体化・泡などの技術。エル・ブリ・フェラン・アドリアに端を発す。
オート・キュイジーヌ (Haute cuisine)
宮廷料理に由来する高級料理の伝統。格式・精緻さ・贅沢さを伴う。
キュイジーヌ・ブルジョワーズ (Cuisine bourgeoise)
上流市民の洗練された家庭料理。伝統と実用の中間。
キュイジーヌ・レジョナル (Cuisine régionale)
地域料理。プロヴァンス・アルザス・ブルターニュ・バスクなど地方色が豊か。
キュイジーヌ・ペイザンヌ (Cuisine paysanne)
農民・田舎料理。素材中心で素朴で力強い味わい。
キュイジーヌ・カナイユ (Cuisine canaille)
酒場・ビストロ風の庶民派料理。パテや内臓料理・濃厚な系統。
キュイジーヌ・ガストロノミック (Cuisine gastronomique)
ミシュラン評価対象の美食料理全般を指す広義の語。
キュイジーヌ・ドトゥール (Cuisine d’auteur)
シェフ個人の感性と思想に基づく創作料理。署名入りの芸術的アプローチ。
キュイジーヌ・ドゥ・マルシェ (Cuisine de marché)
市場で仕入れた旬の素材で都度構成する即興的な料理。素材主義の象徴。
キュイジーヌ・フュージョン (Cuisine fusion)
異文化間の食材・技法を融合した料理。アジア×フレンチなど。
キュイジーヌ・ヴェジタリエンヌ (Cuisine végétarienne)
野菜を主軸とする料理。現代的アプローチとして注目を集める。
👨🍳 フランス料理界の重要人物
エスコフィエ (Auguste Escoffier(1846〜1935))
クラシック料理の父。ブリガッド体制確立。『Le Guide Culinaire』著者。現代フランス料理の基礎を作った。
カレーム (Marie-Antoine Carême(1784〜1833))
グラン・キュイジーヌの創始者。料理を建築美術の域に高めた。19世紀初頭の最大の料理人。
フェルナン・ポワン (Fernand Point(1897〜1955))
ヌーベル料理の礎を築いた伝説的シェフ。ポール・ボキューズなど多くの名シェフを育てた。
ポール・ボキューズ (Paul Bocuse(1926〜2018))
ヌーベル料理の象徴「帝王」と呼ばれた。リヨン派の重鎮。モンドール賞受賞。
タイユヴァン
本名ギヨーム・ティレル(1310頃〜1395)。フランス王シャルル5世・6世に仕えた宮廷料理長。現存する最古のフランス料理書『ル・ヴィアンディエ(Le Viandier)』の著者とされ、フランス料理の原点を築いた人物。
ラ・ヴァレンヌ
フランソワ・ピエール・ド・ラ・ヴァレンヌ(1618〜1678)。17世紀のシェフ。1651年に刊行した『フランスの料理人(Le Cuisinier français)』はスパイスを控え、バターや生クリームを活用する近代フランス料理の基礎を確立した画期的な料理書。
ブリア=サヴァラン
ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755〜1826)。フランスの法律家・政治家にして美食家。没後に出版された『美味礼讃(Physiologie du Goût)』は食の哲学を語った名著。「あなたが何を食べているかを言ってみなさい。あなたが何者かを言い当てよう」という言葉で有名。
ヴァテル
フランソワ・ヴァテル(1631〜1671)。コンデ公に仕えた伝説的なマネジャー兼料理長。ルイ14世を迎えた晩餐会でロースト肉が足りず、さらに魚の納入が遅れたことを恥じて自ら命を絶ったとされる。プロとしての名誉と誠実さの象徴として語り継がれる。
プロスペル・モンタニェ
Prosper Montagné(1865〜1948)。フランスの名料理長。エスコフィエと共にフランス料理の普及に貢献し、1938年に料理百科事典『ラルース・ガストロノミック(Larousse Gastronomique)』を編纂。世界で最も権威ある料理辞典のひとつ。
ミシェル・ゲラール
Michel Guérard(1933〜)。ノーヴェル・キュイジーヌの開拓者のひとり。カロリーを抑えながら美食を楽しむ「キュイジーヌ・マンスール(Cuisine Minceur)」を1976年に発表し世界に衝撃を与えた。ユジェニー=レ=バン(Eugénie-les-Bains)の「レ・プレ・デュジェニー」は3つ星を維持し続ける。
ロジェ・ヴェルジェ
Roger Vergé(1930〜2015)。南仏ムージャン(Mougins)の「ムーラン・ド・ムージャン(Le Moulin de Mougins)」のシェフ。プロヴァンスの食材と光を料理に取り込む「プロヴァンスの太陽の料理(Cuisine du Soleil)」を確立し、ポール・ボキューズ、ミシェル・ゲラールとともにヌーヴェル・キュイジーヌを世界に広めた。
トロワグロ兄弟
ジャン・トロワグロ(Jean Troisgros, 1926〜1983)とピエール・トロワグロ(Pierre Troisgros, 1928〜2020)。ロアンヌの「レストラン・トロワグロ」を経営し、ヌーヴェル・キュイジーヌを代表する存在に。軽やかで酸味のきいた「鮭のソレル添え(Saumon à l’oseille)」は20世紀フランス料理を代表する一皿。
アラン・シャペル
Alain Chapel(1937〜1990)。フェルナン・ポワンの弟子。ミオネ(Mionnay)の「アラン・シャペル」で3ツ星を長年維持。「料理は食材への愛である」という哲学のもと、完璧な素材を追い求めた。多くの後進シェフに大きな影響を与え、フレディ・ジラルデやジャック・ペパンとも深い交流があった。
ジョエル・ロブション
Joël Robuchon(1945〜2018)。「世紀のシェフ(Chef of the Century)」と称されたフランス料理界の頂点に立つ人物。バター大量使用のマッシュポテト「ピュレ・ロブション」が伝説的。世界32レストランで計32個のミシュランの星を獲得した史上最多記録保持者。東京にも「ジョエル・ロブション」を展開し日本でも人気が高い。
アラン・デュカス
Alain Ducasse(1956〜)。パリ・モンテカルロ・ロンドン・東京など世界各地にレストランを展開するフレンチ料理の帝国を築いた人物。パリの「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」、モナコの「ル・ルイXV」など複数の3ツ星店を同時保有した史上初のシェフ。料理学校も運営し次世代の育成にも力を入れる。
アラン・パッサール
Alain Passard(1956〜)。パリ7区の「ラルページュ(L’Arpège)」オーナーシェフ。2001年に肉料理のほとんどをメニューから外し、野菜中心の料理へ大転換。自ら農園を所有し、無農薬野菜を調理に使う「ポタジェ(Potager)」スタイルで料理界に革命をもたらした。現在も3ツ星を維持。
フェラン・アドリア
Ferran Adrià(1962〜)。スペイン、カタルーニャの「エル・ブジ(El Bulli)」のシェフ。ゲル化剤・泡・球体化など科学的手法を駆使した「分子ガストロノミー(Molecular Gastronomy)」「アヴァンギャルド・キュイジーヌ」の創始者。2002〜2009年にThe World’s 50 Best Restaurants第1位を4度獲得。2011年にエル・ブジを閉店しラボ研究機関「エルブジ財団」を設立。
ヘストン・ブルメンタール
Heston Blumenthal(1966〜)。英国バークシャーの「ファット・ダック(The Fat Duck)」オーナーシェフ。「マルチセンサリー・ダイニング(Multi-sensory Dining)」を提唱し、音・香り・視覚を含めた五感全体での料理体験を追求。「シロップ・オン・ザ・スノー」「サウンド・オブ・ザ・シー」などが有名。ミシュラン3ツ星。
ガストン・アクリオ
Gastón Acurio(1967〜)。ペルーのシェフ・実業家。リマの「アストリッド・イ・ガストン(Astrid y Gastón)」を拠点に中南米全域でレストランを展開。セビーチェ(Ceviche)やロモ・サルタード(Lomo Saltado)など、ペルー料理を世界的なガストロノミーとして確立した功績で「ペルー料理の父」と称される。
ピエール・ガニェール
Pierre Gagnaire(1950〜)。パリ8区に本店を持つフランス料理の革命児。クラシックとアヴァンギャルドを融合させた複雑な料理哲学で知られ、一つの皿に複数の味世界を組み込む独自スタイルを確立。化学者エルヴェ・ティスとの共同研究でも有名。パリ本店でミシュラン3ツ星。
ミシェル・ブラ
Michel Bras(1946〜)。フランス南部オーブラック高原のシェフ。大地のハーブ・花・野菜をふんだんに使ったサラダ「ガルグイユ(Gargouillou)」は代表作。コンシスタンスの異なる80種以上の食材を一皿に盛り込む芸術的料理で知られる。自然と料理の融合を探求し、世界中のシェフに影響を与えた。ミシュラン3ツ星。
ベルナール・ロワゾー
Bernard Loiseau(1951〜2003)。ブルゴーニュのソーリュー(Saulieu)「ラ・コート・ドール(La Côte d’Or)」のシェフ。バターや油を極力使わない「水の料理(Cuisine à l’eau)」を確立しミシュラン3ツ星を獲得。しかし評価の下落を危惧し2003年に自ら命を絶った。料理人としてのプレッシャーと精神的健康について語られるとき必ず名前が挙がる人物。
ギイ・サヴォワ
Guy Savoy(1953〜)。パリの「ギイ・サヴォワ(Guy Savoy)」オーナーシェフ。黒トリュフとアーティチョークのスープ「スープ・ダルティショー・オ・トリュフ・ノワール」が世界的に有名。現在はパリ造幣局(Monnaie de Paris)に移転し、より壮大な空間でフランス料理の粋を提供。ミシュラン3ツ星。
ジャック・ペパン
Jacques Pépin(1935〜)。シャルル・ド・ゴール大統領のシェフを務めた後、渡米。ジュリア・チャイルドと並ぶフランス料理のポピュライザーとして、テレビ番組や料理学校を通じて何十万人もの料理人を育てた。「料理は人々をつなぐ言語だ」という言葉で知られ、現代料理教育に多大な貢献をした。
三國清三
1954年北海道生まれ。帝国ホテルでキャリアをスタートし、渡欧してフレディ・ジラルデ、ポール・ボキューズのもとで修業。帰国後、銀座に「オテル・ドゥ・ミクニ」を開業しフランス料理を日本に普及させた先駆者。日本の食材とフランス料理の技法を融合させた「ジャポネ・フレンチ」の第一人者。
坂井宏行
1942年鹿児島生まれ。「鉄人シェフ」として「料理の鉄人(フレンチの鉄人)」に出演し日本中に名を知らしめた。恵比寿の「ラ・ロシェル(La Rochelle)」グループを展開。フランス料理の技術を大衆にわかりやすく伝えた功績は大きく、日本のフレンチブームを支えた一人。
熊谷喜八
1948年茨城生まれ。帝国ホテル出身のフランス料理シェフ。東京・青山に「キハチ(KIHACHI)」を開業し、フランス料理をより身近なスタイルで提供するカジュアルフレンチを日本に定着させた。ケータリング・総菜・スイーツなど幅広い分野でブランドを展開し、日本の食文化向上に貢献。
神田裕行
1963年徳島生まれ。銀座「かんだ」の主人。フランス料理と日本料理の垣根を越えた「フランス懐石」「料理哲学」で世界的評価を得る。ミシュランガイド東京にて2008〜2016年連続3ツ星を獲得。フランスのレジオン・ドヌール勲章を受章した日本人料理人のひとり。
🏠 フランスのレストラン種別
ビストロ (Bistrot/Bistro)
小規模な居酒屋風食堂。カジュアルで庶民的。気取らない料理とワインを提供。
ブラッスリー (Brasserie)
元はビール醸造所併設の飲食店。広い営業時間と定番料理を出す大衆レストラン。
オーベルジュ (Auberge)
田舎の宿付きレストラン。地産地消が基本。宿泊して料理を楽しむ場所。
レストラン・ガストロノミック (Restaurant gastronomique)
ミシュラン評価対象の高級レストラン。本格的なフルコースを提供。
グラン・レストラン (Grand restaurant)
歴史と格式ある超高級店。ホスピタリティ・ワイン・内装も含め総合芸術的体験。
ターブル・ドット (Table d’hôte)
宿や個人宅で振る舞われる決まったメニューの食卓。コースのみ定額。
バー・ア・ヴァン (Bar à vin)
ワインバー。軽食とワインを中心に提供。ビストロより飲み中心。
サロン・ドゥ・テ (Salon de thé)
ティーサロン。昼間中心の喫茶・軽食店。ガトーやタルトが充実。
ターブル・エフェメール (Table éphémère)
期間限定レストラン・イベント型ダイニング。
エトワレ (Étoilé)
星付きレストラン(ミシュラン評価1〜3星)。
シェフ・プロプリエテール (Chef propriétaire)
オーナーシェフ。店舗経営と料理長を兼ねる人物。
マゾン (Maison)
「家」の意。高級店では格式ある屋号の称号。例:Maison Troisgros。
🍽️ 料理名・料理術語
ア・ラ・グレック (À la grecque)
ギリシャ風。オリーブオイル・白ワイン・レモン汁・香草でマリネした料理(ピクルス)。
ニース風 (Niçoise)
南仏ニース発祥のスタイル。すべて生野菜・ヴィネガーなし・トマトは4つ切りが条件。
タルタル (Tartare)
生素材を細かく刻んで調理した料理全般。タルタルステーキ・鮪のタルタルなど。
ミルフイユ (Millefeuille)
千の葉。食材を重ね合わせた料理またはデザート。パイ生地の折り込みも指す。
ポーピエット (Paupiette)
薄切り肉で具材を巻いた筒状の料理。舌平目のポーピエットが定番。
ガランティーヌ (Galantine)
鶏肉や魚肉の詰め物を低温で茹でた料理。「洗練された」の意。
バロティーヌ (Ballottine)
ガランティーヌと似た詰め物成形料理。冷製でも温製でも使う。
スフレ (Soufflé)
メレンゲを使った軽い焼き料理。「吹く」の意。料理用はベシャメルベース。
パテ (Pâté)
細かく刻んだ肉魚をファルスとして焼いた料理。語源はパイ生地。
テリーヌ (Terrine)
テリーヌ型で焼いたパテ風料理。型の名前が料理名になった。
フイユテ (Feuilleté)
折り込みパイ生地(パート・フイユテ)を使った料理。エスカルゴのフイユテなど。
ブランケット (Blanquette)
白い煮込み料理。仔牛や鶏を白いフォンで煮る。「白い」の意。
フリカッセ (Fricassée)
鶏肉や仔牛の白い煮込み。色づけしない。フォンと生クリームで仕上げる。
クレピネット (Crépinette)
網脂で包んだ詰め物料理。本来は豚肉のソーセージを指す。
コック・オ・ヴァン (Coq au vin)
鶏の赤ワイン煮込み。ブッフ・ブルギニョンの鶏肉版。
ブッフ・ブルギニョン (Bœuf bourguignon)
牛肉のブルゴーニュ風赤ワイン煮込み。ブルゴーニュ産赤ワインで煮るのが本来の条件。
カスレ (Cassoulet)
白いんげん豆と肉のシチュー。南仏の郷土料理。土鍋(カソール)が名前の由来。
ムニエール (Meunière)
小麦粉をまぶしてバターで焼く調理法。「粉屋の妻風」の意。魚料理に多い。
クネル (Quenelle)
魚や肉のすり身とパナードで作るムース状の料理。ソース・アメリケーヌと合わせる。
デクリネゾン (Déclinaison)
同じ食材を異なる調理法で複数仕上げて提供すること。
パナシェ (Panaché)
色や味の異なる材料を混ぜ合わせた料理。または淡色で透明な飲み物を指す。
パヴェ (Pavé)
石畳のような正方形の盛り付け。または正方形のカット・成形。
エギュイエット (Aiguillette)
細長い薄切り。特に鶏むね肉の細切りを指す。鴨のエギュイエットも定番。
アスピック (Aspic)
ゼラチンで固めて美しく見せるコーティング。ガランティーヌなどに使う。
シャスール風 (Chasseur)
猟師風。きのこ・エシャロット・白ワイン・トマトを使ったソースで仕上げる料理。
グラン・メール風 (Grand-mère)
おばあちゃん風。シャンピニョン・ベーコン・じゃがいも等を添えた素朴な田舎料理。
ロッシーニ風 (Rossini)
フォアグラとトリュフを使った贅沢な料理スタイル。作曲家ロッシーニに由来。
グラン・ヴヌール風 (Grand veneur)
王候貴族の狩猟頭風。ジビエ料理の定番ソース(ポワブラード+グロゼイユ+生クリーム)。
キエフ風 (Kiev)
詰めたメーテルドテルバターが揚げた際に流れ出す料理。ウクライナ首都が由来。
コルベール風 (Colbert)
パン粉でパネしてメーテルドテルバターを添えた料理。フランス政治家コルベールに由来。
ノルマンディー風 (Normande)
シードル・バター・生クリームを使った北仏ノルマンディーの料理スタイル。
デュクレレ風 (Duglere)
白身魚をエシャロット・トマト・白ワインで煮た料理。フランス人料理人の名前が由来。
ボンファム (Bonne femme)
家庭料理・田舎料理に付けられる名前。グラタン風に焼き色をつけて提供することも。
ブイヤベース (Bouillabaisse)
南仏マルセイユ発祥の魚介のスープ。サフラン・トマト・様々な魚を使う。
メーテルドテルバター (Beurre maître d’hôtel)
パセリのみじん切りを練り込んだバター。温かい料理に乗せてソース代わりに使う。
ペリグー (Sauce Périgueux(dish))
トリュフのソースで仕上げた料理。牛フィレ肉のステーキに合わせることが多い。
🌿 食材・加工用語
ブーケガルニ (Bouquet garni)
タイム・ローリエ・パセリの茎などを束ねたもの。煮込みやスープの香りづけに使い最後に取り出す。
エシャロット (Échalote)
小型の玉ねぎに似た繊細な香味野菜。ソース・ドレッシングに多用する。
キャトルエピス (Quatre-épices)
4種混合スパイス(コショウ・ナツメグ・クローブ・シナモン)。テリーヌ・パテに使用。
トマトコンカッセ (Tomate concassée)
トマトの湯むき→種除去→粗みじん/角切り。ソース・飾りに使う定番仕込み。
アラ (Arête(魚骨))
魚の骨・頭・皮など。「アラで出汁取って」=魚の骨からフュメを引くこと。
ルー (Roux)
バターと小麦粉で作るとろみの素。白・金色・茶色の3種類がある。
ランティーユ (Lentille)
レンズ豆。フランス料理の付け合わせの定番。肉料理によく合う。
ポワ・シッシュ (Pois chiche)
ひよこ豆。ピューレや煮込みに使う。
ファリーヌ (Farine)
小麦粉。ルー・生地・衣など多用途の基本材料。
リ (Riz)
米。リゾット・ピラフ・付け合わせとして使う。
チャンバー ((Chambre froide))
大型冷蔵庫・業務用冷蔵庫のこと。「チャンバーから○○取ってきて」=業務用冷蔵庫に取りに行く。
ウォーマー ((Chauffe-plats))
料理を温めておく保温器。提供前の温度管理に使う。
ロンドー (Rondeau)
浅くて口が広い両手鍋。ブレゼや炒め煮など幅広い調理に使う大型の平鍋。
シノワ (Chinois)
円錐形の細かい目のこし器。ソースや出汁を漉す。目の粗さによって使い分ける。
スパイダー ((Spider))
蜘蛛の巣状の玉じゃくし。揚げ物・湯通しの際に食材を掬い上げる。
マンドリン (Mandoline)
野菜を均一な薄さにスライスする器具。刃が鋭利なので使用時は手袋必須。
ムーラン (Moulin(食物磨砕機))
野菜・果物をすり潰しながら裏ごしする器具。スープ・ピューレ作りに。
バット (Bac/Bâton)
ステンレス製の浅い容器。食材の仕込み・保存・冷却などに多用。
タルトレット型 (Moule à tartelette)
小型タルトを焼くための金属製の型。サイズが様々ある。
スパチュール (Spatule)
へら。生地を広げたりソースをのばしたりする道具。
プランシュ (Planche)
まな板。木製・プラスチック製・ゴム製などがある。
ドレイル (Drille)
ドリル型の電動器具。主に大量の穴あけや成形に使う。
ルセット (Recette)
レシピ・料理の処方箋。「このルセットで作って」=このレシピ通りに作ること。
💬 現場の日常用語
ランチョン ((Luncheon))
ランチタイム(昼の営業)のこと。「明日のランチョン」=翌日の昼営業。
ディナーサービス ((Dinner service))
夜の営業時間帯。ランチョンに対してディナータイムとも言う。
バッシング ((Bussing))
テーブルから食器を下げること。素早く静かに行うのがマナー。
まかない ((Repas du personnel))
スタッフ用の食事。余り食材などで作ることが多い。コミュニケーションの場。
プレップ ((PREP))
仕込み・準備のこと(preparationの略)。「プレップしておいて」=事前仕込みをしておく。
パンク ((Panic))
注文や仕込みが処理能力を超えてパニック状態になること。
ハコ ((箱))
店舗・厨房のこと。「今日のハコは狭い」=今日の厨房は小さいという意味。
ナンバーワン ((N°1))
最初のオーダー(一番卓)。「ナンバーワン入りました」=最初の注文が入った合図。
ホット場 ((Côté chaud))
加熱調理スペース。コンロ・フライヤーがある場所。コールド場と区別する。
コールド場 ((Côté froid))
冷製調理スペース。前菜・デザートの盛り付けや冷製仕込みを行う場所。
ブリガッド (Brigade)
厨房の組織・チーム全体の呼び方。エスコフィエが確立したシステム。
アラ・カルト (À la carte)
単品注文。メニューから自由に選んで注文するスタイル。
プリ・フィクス (Prix fixe)
定額コース。決まった価格で複数のコースを提供するスタイル。
デギュスタシオン (Dégustation)
試食・テイスティングコース。多くの少量料理を順番に提供する。
アミューズ・ブーシュ (Amuse-bouche)
「口を楽しませる」ひと口サイズの一品。コースの前に出るサービス品。
アヴァン・デセール (Avant-dessert)
デザートの前に出る小さな一品(プレデザート)。
ミニャルディーズ (Mignardises)
食後の小菓子。チョコレート・マカロン・プチフール等。
エントレ (Entrée)
メインの前の料理(前菜)。ただし英語圏では「メイン」を指すことに注意。
プラ・プランシパル (Plat principal)
メイン料理。コースの中心となる一品。
👨🍳 ツッチーより
このページは随時追加・更新していきます。「この言葉が分からなかった!」という用語があればコメントで教えてください。あなたの「分からない」が次の1年目の料理人を助けます。