料理と言語

料理と言語

【命名の謎】「海山(うみやま)」——日本語の料理命名に見る自然観

「海山の幸」という言葉を聞いたことがあるだろうか。海の幸と山の幸——その両方が揃うことへの喜びを、日本語は「海山」という二文字に凝縮させた。この言葉が料理名に使われるとき、そこには日本人の自然観と命名の美学が宿っている。🍳 今回のテーマ「海...
料理と言語

【オノマトペ】九州・東北・北海道・沖縄——列島の食感語を食文化から読む

「ねちょねちょ」と「ぱりっと」——関西と関東の食感語の違いは有名だ。しかし日本語の方言オノマトペは、その二地域だけで終わらない。九州・東北・北海道・沖縄……それぞれの土地に、食材と気候が育てた固有の食感語がある。前作の続編として、列島をさら...
料理と言語

【オノマトペ】方言の食感語——関西と関東でオノマトペはどう違うか

「ぼてっとしてる」「もちもちしてる」——大阪の人がそう言うとき、東京の人は首をかしげることがある。同じ食感でも、地域によってまったく違う言葉が使われる。日本のオノマトペは、方言という形で独自の進化を遂げてきた。🍳 今回のテーマ関西と関東で、...
料理と言語

【音の印象】和食の名前に濁音が多い理由——「だし」「みそ」「ぬか」の音の重み

「だし」「みそ」「ぬか」「ごぼう」「づけ」——和食の基本語を声に出してみると、濁音だらけであることに気づく。これは偶然なのか、それとも日本語に何か必然的な理由があるのか。🎵 今回のテーマ和食の名前に濁音(が・ざ・だ・ば行)が多い理由を、音声...
料理と言語

【外来語】「オムライス」は日本語か英語か——和製英語料理名の法則

「オムライスください」——そう言っても、英語圏のレストランでは通じない。実は「オムライス」は、日本で生まれた言葉だ。🍳 今回のテーマ「オムライス」「ナポリタン」「ハンバーグ」……日本の洋食には、外国語を巧みに組み合わせた和製語が多い。その命...
料理と言語

【オノマトペ】「じゅわっ」の科学——肉汁が出る瞬間に使う言葉と食欲の関係

「肉汁がじゅわっとあふれ出す」——この一文を読んだだけで、口の中に唾液が浮かぶ人は多いはずだ。でも、なぜ「じゅわっ」という言葉には、これほど食欲をそそる力があるのだろうか。🍳 今回のテーマ「じゅわっ」というオノマトペが持つ、食欲を刺激する不...
料理と言語

【語源】「刺身」はなぜ「刺す」のか——切り身と呼ばない理由

「刺身」という言葉、よく考えると少し不思議だ。魚を「刺す」のではなく「切る」のに、なぜ「刺し身」と呼ぶのか。「切り身」と呼ばないのはなぜなのか。📖 今回のテーマ「刺身」という料理名に隠された語源と、日本語の「切る」が縁起の悪い言葉だった歴史...
料理と言語

【外来語】「コロッケ」のフランス語発音との乖離——croquetteはどこへ行ったのか

「コロッケ」という名前に違和感を覚えたことはないだろうか。フランス語では「croquette(クロケット)」——なのに日本では、なぜ「コロッケ」と呼ばれているのか。🌍 今回のテーマフランス語「croquette(クロケット)」が日本語に入る...
料理と言語

【命名の謎】「鴨葱」——ことわざがそのまま料理名になった、日本語の命名センス

「鴨が葱を背負ってくる」——このことわざ、知っている人は多いと思う。でも、そのことわざがそのまま料理名になっている、という話はあまり知られていない。鴨と葱を使った鍋料理を「鴨葱(かもねぎ)」と呼ぶ。食材の組み合わせがことわざの比喩と完全に一...
料理と言語

【音の印象】ピザ・パスタ・パエリア——人気洋食はなぜ「パ行」だらけなのか

ピザ、パスタ、パエリア、ポテト、パン——日本人が大好きな洋食の名前を並べてみると、妙なことに気づく。やたらと「パ行(pa・pi・pu・pe・po)」の音が多いのだ。🎵 今回のテーマ人気洋食名に「パ行」が集中するのは偶然なのか、それとも音その...