ツッチー

料理科学ノート

お米を研ぐ回数で炊き上がりが変わる科学——表面デンプンと吸水の関係

「お米って何回研げばいいんですか?」——新人からよくこう聞かれる。「20回はしっかり研げ」と教わったという人もいれば、「今は3回で十分」という人もいる。実際、研ぐという工程で米の表面には何が起きているのか、科学的に見ていくと答えははっきりす...
料理と言語

【外来語】「ティラミス」はイタリア語で「私を引っ張り上げて」という意味だった

「ティラミス」というスイーツ名を、ただ響きのいい外国語だと思っていないだろうか。実はこの名前、イタリア語の動詞と代名詞をそのまま組み合わせた、れっきとした意味を持つ言葉だ。🍮 今回のテーマ「ティラミス」はイタリア語の「tirami su」。...
1年目が知らなかった話

かき氷のシロップ、色と香りが違うだけで中身はほぼ同じでした

かき氷を選ぶとき、「今年はイチゴにしようか、それともメロンにしようか」と真剣に悩んだことはないだろうか。実はその真剣な選択、味だけで言えばほとんど意味がないかもしれない。多くの業務用・市販のかき氷シロップは、ベースとなる原料がほぼ共通で、違...
料理科学ノート

霜降り(湯通し)で臭みが消える科学——表面タンパク質の凝固と血合いの流出

鶏ガラや豚骨、魚のアラ、レバーを煮込む前に、なぜ一度お湯にくぐらせるのか。「霜降り(湯通し)」と呼ばれるこの下処理、意味も分からずなんとなく続けている人も多いのではないでしょうか。実はあの一手間には、臭みの元を取り除くための明確な理由があり...
料理と言語

【音の印象】「とんかつ」「から揚げ」はなぜ軽快に聞こえるのか——料理名の破裂音に隠れた心理学

「とんかつ」も「から揚げ」も、聞いただけでカリッと軽い食感を連想しませんか?実はこれ、気のせいではありません。料理名の"音"そのものが、私たちの食感イメージを操っている可能性があるのです。🍳 今回のテーマ揚げ物の名前になぜ破裂音(カ・タ・パ...
1年目が知らなかった話

「混ぜる動画」が飲食店の新定番になった理由

「せーの、混ぜます」——そう言ってスタッフが器の中身をぐるぐるとかき混ぜる動画、SNSで見たことがある人は多いはず。チーズがとろりと糸を引く瞬間や、ソースが白いご飯に染み込んでいく様子をスローモーションで見せる、あの独特の演出。実はこれ、偶...
料理科学ノート

パスタの茹で汁でソースがつながる科学(デンプンによる乳化補助)

イタリアンのシェフがパスタを茹で上げる直前、鍋の湯を玉杓子でひとすくいして脇に置く。あの白く濁った茹で汁には、ソースをひとつにまとめる科学的な力が隠れている。なぜただのお湯を加えるだけで、分離しがちなソースが滑らかにまとまるのか。今日はパス...
料理と言語

【命名の謎】「柳川鍋」はなぜ「柳川」なのか——店の名前か、鍋の産地か、消えない二つの説

「柳川鍋」を頼むと、どじょうとごぼうが卵でとじられて出てくる。でも「柳川」って、いったい何のことだろう。川の名前でも地名でもなさそうなのに——実はこの名前、江戸時代からずっと正体不明のままなのだ。🍳 今回のテーマ「柳川鍋」という名前を巡る、...
1年目が知らなかった話

ポテトチップスは、客のクレームから生まれた偶然の発明でした

フライドポテトが「厚すぎる」と客に文句を言われて、頭にきたシェフが仕返しのつもりでジャガイモを紙のように薄く切って、カリッカリに揚げて出した。そうしたら、客はそれを気に入ってしまった——。これが、ポテトチップスの誕生にまつわる最も有名な逸話...
料理科学ノート

圧力鍋で肉が驚くほど柔らかくなる科学——高圧・高温がコラーゲンを溶かす仕組み

「なぜ圧力鍋を使うと、何時間も煮込んだような柔らかい肉が、たった30分でできあがるのか」——現場で豚の角煮や牛すね肉のシチューを仕込むたびに、私はこの魔法のような仕組みが気になっていた。この記事では、圧力鍋の中で肉に何が起きているのかを、「...