ツッチー

料理と言語

【語源】「肉じゃが」の「じゃが」はジャカルタだった——東郷平八郎と海軍が生んだ和食の物語

「肉じゃが」は和食の定番だが、名前の半分は日本語ではない。「じゃが」の正体を知ると、この一皿の見え方が変わる。🍳 今回のテーマ「肉じゃが」という名前には、遠くジャワ島の港町の名前と、明治海軍が生んだ実話が同居している。じゃがいもの語源と、肉...
料理科学ノート

麺にコシを与える「かんすい」の科学——ラーメンの黄色と弾力の秘密

同じ小麦粉と水を使っているはずなのに、なぜうどんとラーメンではあんなに食感も色も違うのか——製麺の現場に入って最初に不思議に思ったのがこれでした。答えは「かんすい」という、たった一つの副材料にあります。今日はこのかんすいが生地の中で何をして...
1年目が知らなかった話

「食べても太らない食べ物」は、本当に存在するのか検証してみた

「これを食べても太りません」そんな謳い文句のCMやSNS投稿を、一度は見たことがあるはず。寒天、酢、MCTオイル、唐辛子……「太らない食べ物」の候補は次々に現れては消えていく。でも冷静に考えてみてほしい。もし本当に「食べても太らない食べ物」...
料理と言語

【オノマトペ】「しゃきしゃき」はいつから野菜の言葉になったのか——「しゃきっと」からの転身

「しゃきしゃき」と聞いて思い浮かべるのは、新鮮なレタスやセロリだろう。じつはこの言葉、もともと野菜とはまったく関係のない場所で生まれた。🍳 今回のテーマ「しゃきしゃき」という言葉が、人の姿勢を表す言葉から野菜の食感語へと変わっていった経緯と...
料理科学ノート

なぜ天ぷらはサクサクに揚がるのか——衣の水分と油の交換が生む食感の科学

なぜ天ぷらは、あの軽やかなサクサクとした衣に仕上がるのだろうか。同じ揚げ物でも、から揚げやフライとはどこか違う、あの繊細な歯ざわりの正体を考えたことがあるだろうか。実はあの食感は、衣の中で起きている「水と油の交換」という現象そのものだ。今日...
料理と言語

【語源】「羊羹」になぜ「羊」の字が入っているのか——中国の羊肉スープが和菓子に化けるまで

え、そうだったの?和菓子の「羊羹(ようかん)」には、なぜか「羊」という字が入っている。でも羊羹に羊肉は一切使われていない。実はこの漢字、もともとは中国の料理名をそのまま引き継いだ名残なのだ。🍳 今回のテーマ「羊羹」という名前が、羊肉を使わな...
1年目が知らなかった話

味より「バリバリ」「とろける」が正義——SNS時代の食感グルメの正体

「このチーズ、伸びすぎでは?」「揚げたてを割った瞬間、湯気がドバッと出る」——こういう動画、つい最後まで見てしまいませんか。実は、これは偶然バズっているわけではありません。SNS上の食べ物動画は、味の説明が一切できません。画面越しに伝わるの...
料理科学ノート

ナスは油なしでは輝けない——あの相性の良さに隠された細胞レベルの秘密

なぜナスは油と合わせると、あんなにもとろけるような食感になるのだろうか。焼きナス、麻婆ナス、揚げ浸し——どの調理法でも、油が入った瞬間にナスの表情がガラッと変わる。実はこれは単なる好みや思い込みの話ではなく、ナスの細胞構造そのものに理由があ...
1年目が知らなかった話

「土用の丑の日にうなぎ」は、閑古鳥が鳴くうなぎ屋を救う一枚の張り紙から始まった

今年もそろそろ土用の丑の日が近づいてきた。スーパーの店頭には蒲焼きのパックが山積みになり、「本日、土用の丑の日」というポップがどこからともなく現れる。でも、なぜ「丑の日」に「うなぎ」を食べることになっているのか、ちゃんと説明できる人は意外と...
料理と言語

【外来語】「ドリア」はイタリア貴族の名前だった——アンドレア・ドーリアと横浜生まれの洋食

え、そうだったの?「ドリア」というレストラン料理、実はイタリアには存在しない。バターライスにホワイトソースをかけて焼く、あの洋食のことだ。名前の由来をたどると、16世紀ジェノヴァの海軍提督にたどり着く。🍳 今回のテーマ「ドリア」は昭和初期の...