料理と言語 【命名の謎】「船場汁」はなぜ「船場」なのか——丁稚どんの忙しい食卓が生んだ、大阪商人町の一杯 熱い汁と飯を、無我夢中でかき込む少年がいた。大正時代、大阪・船場の薬問屋で丁稚奉公(でっちぼうこう)をしていた一人の少年は、背が低く、食べるのが人より遅かった。ゆっくり噛んでいては、決められた時間内に十分な量を口にできない。そこで彼が編み出... 2026.08.06 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「利休焼き」はなぜ「利休」なのか——茶人の名がゴマ料理の代名詞になった理由 「利休焼き」「利休揚げ」「利休煮」。ゴマを使うだけで、なぜか同じ人物の名前がついた料理がいくつも存在する。「利休」とは、安土桃山時代の茶人・千利休のことだ。安土桃山時代は1500年代後半、戦国の世が終わりに向かう時期にあたる。🍢 今回のテー... 2026.08.04 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「南蛮」はなぜ、ネギの蕎麦にも唐揚げにも使われるのか 「鴨南蛮そば」と「チキン南蛮」。同じ「南蛮」という言葉を使っているのに、片方はネギ、もう片方は甘酢とタルタルソースだ。この二つ、実はまったく別の由来を持っている。なぜ同じ漢字が、こんなに違う意味で料理名に居座り続けているのだろうか。「南蛮」... 2026.08.03 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「がめ煮」はなぜ「がめ」なのか——秀吉の朝鮮出兵が生んだ”寄せ集め鍋”の四百年史 「がめ煮」というと、福岡の郷土料理として知られている。だが、なぜ「がめ」なのか、答えられる人は少ない。実はこの名前、戦国時代の朝鮮出兵にまでさかのぼるという説があるのをご存知だろうか。🍲 今回のテーマ博多の郷土料理「がめ煮」(筑前煮のルーツ... 2026.08.02 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「治部煮」はなぜ「治部」なのか——江戸の料理書に残る四百年の語源論争 「治部煮」は金沢を代表する加賀料理だ。だが「治部」という漢字の意味を答えられる人はほとんどいない。実はこの語源、江戸時代の学者から現代の研究者まで、四百年近く決着がついていない。🦆 今回のテーマ石川県金沢市の郷土料理「治部煮」。名前の由来に... 2026.08.01 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「八幡巻き」はなぜ「八幡」なのか——放生会で殺生を隠すため生まれた”隠し食い”の知恵 おせち料理の定番、八幡巻き。ごぼうを軸にウナギやドジョウを巻いた、あの一品です。でも「八幡」って、いったい何のことか考えたことはありますか?実はこの名前、京都のある神事と、殺生を"こっそり回避する"庶民の知恵に由来しています。🍳 今回のテー... 2026.07.31 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「雷こんにゃく」はなぜ「雷」なのか——バチバチと鳴る油はねの音が名前になった精進料理の知恵 「雷こんにゃく」というメニュー名を見て、天候と何の関係があるのか疑問に思ったことはないだろうか。実はこの名前、空の雷とは無関係。フライパンの中で鳴る、ある「破裂音」に由来している。🍳 今回のテーマ「雷こんにゃく」の名前の由来と、その裏にある... 2026.07.30 料理と言語
料理と言語 【オノマトペ】「つるつる」「ずるずる」——麺をすする音のオノマトペはなぜ日本語にしかないのか そばやラーメンをすする「ずるずる」という音。実はこの音、世界の言語の中でもかなり珍しい存在だと知っていましたか?「つるつる」と「ずるずる」、似ているようで実はまったく違う種類の言葉なんです。🍜 今回のテーマ麺をすする音のオノマトペ「ずるずる... 2026.07.29 料理と言語
料理と言語 【音の印象】ハ行の料理名はなぜ「ほっとする」のか——「ほうとう」「ひつまぶし」に宿る呼気の音象徴 「ほうとう」「ひつまぶし」「ふろふき大根」。名前を聞いただけで、なぜか肩の力が抜ける気がしないだろうか。実はこれ、気のせいではないかもしれない。日本語の「ハ行」という音そのものに、秘密が隠れている。🍳 今回のテーマ「ハ行」という音がもつ呼気... 2026.07.28 料理と言語
料理と言語 【命名の謎】「ちゃんこ鍋」はなぜ「ちゃんこ」なのか——由来は「父ちゃん」を呼ぶ言葉だった 「ちゃんこ鍋」という名前を聞くと、多くの人は鍋の具材や作り方を思い浮かべる。だが実はこの「ちゃんこ」、もともとは鍋料理そのものを指す言葉ではなかった。🍳 今回のテーマ相撲部屋の定番料理「ちゃんこ鍋」。この「ちゃんこ」という不思議な響きの言葉... 2026.07.27 料理と言語