ツッチー

1年目が知らなかった話

名前を変えたら全国で売れた野菜の話

スーパーの野菜コーナーに「万能ねぎ」という名前が並ぶようになって、もう30年以上が経つ。でも、「万能ねぎ」って品種の名前だと思ってた?実は違う。これは品種名ではなく、ある農協が考えた「マーケティングのための名前」だ。そしてこの名前が付いた途...
料理科学ノート

糠漬けが野菜を変える科学——乳酸菌と浸透圧の発酵メカニズム

糠漬けは日本を代表する発酵食品のひとつですが、単純に「野菜を糠床に漬けるだけ」ではなく、そこには乳酸菌による発酵・浸透圧による水分移動・酵素による風味生成という複雑な科学が働いています。なぜ野菜が糠床に漬かると独特の酸味と旨味が生まれるのか...
料理科学ノート

塩麹が肉を柔らかくする科学——麹の酵素プロテアーゼの力

「塩麹に漬けた鶏むね肉がしっとり柔らかくなった」「塩麹を使うと旨味が増す」——近年急速に普及した塩麹ですが、なぜこれほどの効果があるのかを科学的に説明できますか?答えは麹菌(アスペルギルス・オリゼー)が産生する「プロテアーゼ(タンパク質分解...
料理科学ノート

ご飯が冷めると固くなる科学(デンプンの老化β化)

炊きたてのご飯は柔らかくふっくらしているのに、冷めると固くなる——この現象を「デンプンの老化(β化)」と言います。デンプンは加熱によって「α化(糊化)」して消化しやすく柔らかい状態になりますが、冷却されると分子構造が再結晶化して元の「β化」...
1年目が知らなかった話

鮭は白身魚です

お寿司屋さんでサーモンを頼む。あの鮮やかなオレンジ色の身を箸でつまんで、「やっぱり赤身は旨いな」と思う——。でも、ちょっと待ってほしい。鮭は、じつは白身魚です。信じてもらえないかもしれない。あんなに鮮やかなオレンジ色をしているのに? そう、...
料理科学ノート

魚の臭みを消す科学的方法(トリメチルアミンと酸の中和)

魚の生臭さはなぜ生まれるのでしょうか?そしてなぜレモンをかけると臭みが消えるのでしょうか?魚の臭みの科学を理解することで、下処理・調理・盛り付けのすべてのステップで臭みをコントロールできるようになります。魚料理の品質は「鮮度」と「臭み管理」...
1年目が知らなかった話

缶詰みかんの薄皮は、薬品で溶かされている

みかん缶を開けたとき、あのツルンとした薄皮のなさに感動した人は多いはず。プルンとした実だけがきれいに並んでいて、口の中でまったく邪魔にならない。でも、ふと思ったことはない? 「これ、誰が剥いてるんだろう」って。実は正直に言うと——「誰も剥い...
料理科学ノート

酢が食材を変える科学(酸とタンパク質の関係)

「酢で魚を〆る(しめる)」「酢水で変色を防ぐ」「酢でたこを柔らかくする」——料理で酢を使う場面は多いですが、これらはすべて「酸(H⁺)がタンパク質・色素・細胞構造に与える化学的な作用」から生まれています。酢の主成分は酢酸(酢酸濃度3〜5%)...
1年目が知らなかった話

近所のインド料理屋、インド人じゃないかもしれない

近所にあるインド料理屋、最近どんどん増えてない?チキンカレーにナン、タンドリーチキン、ラッシー。「本格インド料理」と書かれた看板のお店は、気づけば駅の周辺に2〜3軒。でも、ふと気になったことはないだろうか。あの店、本当にインド人が経営してい...
料理科学ノート

緑野菜が黄色くなる科学(クロロフィルの変性と褪色防止)

茹でたほうれん草やブロッコリーがくすんだ黄緑色になってしまった経験はありませんか?鮮やかな緑色を保つことは、料理の見た目と食欲に直結する重要な技術です。緑野菜の色はクロロフィル(葉緑素)という色素に由来しており、加熱や酸によって変色する化学...