ツッチー

料理と言語

【語源】「すし」はもともと「酸し」だった——酸味から生まれた日本料理の語源

「すし」という言葉の語源を聞かれたとき、すぐに答えられる人は少ない。実はこの言葉、もともとは料理の名前ではなく、「酸っぱい」という意味の形容詞だったのだ。🍳 今回のテーマ「すし」の語源は、形容詞「酸し(すし)」。酸っぱいという意味の古語が、...
1年目が知らなかった話

なぜ南禅寺と嵐山だけ湯豆腐の名店が集まるのか——禅宗と豆腐の深い関係

京都に旅行した人なら、一度は不思議に思ったことがあるかもしれない。南禅寺の周辺や嵐山には、なぜか「湯豆腐」の老舗がやたらと集中している。他の観光地ではあまり見かけないのに、なぜこの2か所だけに?実はこれ、偶然じゃない。「お寺の近くに湯豆腐が...
料理科学ノート

鴨とオレンジはなぜ合う——伝統的な食材の組み合わせに潜む科学的ルール

「鴨とオレンジって、なぜこんなに合うんだろう?」——フランス料理の古典、カナール・ア・ロランジュを食べたことがある人なら、一度はそう思ったはずです。実はこの組み合わせ、単なる「伝統の知恵」ではなく、食材が共有する香気成分という科学的なルール...
料理と言語

【命名の謎】「豚汁」は「ぶたじる」か「とんじる」か——東西で読み方が分かれる料理名の謎

「豚汁」——このシンプルな漢字2文字、あなたはどう読むだろうか。「ぶたじる」か、「とんじる」か。同じ料理に2つの正式な読み方が共存しているのは、食べ物の名前としてはかなり珍しいケースだ。🍳 今回のテーマ「豚汁」の読み方問題は、日本語が漢字(...
1年目が知らなかった話

海がないから虫を食べた——長野に昆虫食文化が根付いた理由

「虫を食べるなんて信じられない」と思う人は多い。でも長野県では今もハチノコ・イナゴ・ザザムシ・カイコのさなぎが普通にスーパーの棚に並んでいる。「先進的な昆虫食文化」とメディアで紹介されることも多いが、実はその理由はシンプルだ。長野県は四方を...
料理科学ノート

昆布だしは出るのにワカメではなぜ出ないのか——海藻のうま味の差を科学する

料理を始めたばかりのころ、私は不思議でたまらなかったことがあります。昆布を水に入れて火にかければ、あの豊かな旨味が溶け出してくる。でも同じ海藻でも、ワカメを煮てもだしは出ない。なぜ同じ「海藻」なのに、こんなに違うのでしょう?実はこの差は、見...
料理と言語

【外来語】「カレー」の語源——タミル語の「カリ」がイギリス経由で日本に来るまで

「カレー」という言葉、日本人なら誰でも知っている。でも、その名前がタミル語から来ていると聞いたら、少し驚かないだろうか。しかも日本には、イギリスという国を経由してやってきた。「インド料理の名前なのに、なぜイギリス?」——そこに、言葉が国境を...
1年目が知らなかった話

同じ「醤油」なのに、九州だけ甘い——砂糖文化と南蛮貿易が作った味の地域差

九州出身の友人に「うちの実家の醤油、試してみて」と言われて口に含んだとき、驚いた経験がある人は多いんじゃないだろうか。甘い。なんか、明らかに甘い。醤油なのに。醤油は全国どこでも同じ味だと思い込んでいると、九州の醤油を初めて食べたとき、ちょっ...
料理科学ノート

醤油を入れすぎた失敗——実は科学的に救える理由

醤油を入れすぎて「しょっぱすぎる……」と焦ったことはありませんか?「もうダメだ」と思いたくなりますが、実は適切な科学的アプローチを使えば、多くの場合は十分に救えます。今回はその仕組みと現場での対処法を解説します。「しょっぱさ」の正体——ナト...
1年目が知らなかった話

「口に合わない」を乗り越える。好みが違う人においしいと言わせる料理の鉄則

「嫌いな食べ物、ありますか?」と聞けば、たいていの人はすぐに答えられる。ピーマン、レバー、セロリ、パクチー……。でも不思議なことに、子どもの頃は大嫌いだったのに、大人になったら平気になったという経験を持つ人は多い。逆に、大人になってから苦手...