ツッチー

料理科学ノート

ジャムが固まる科学——ペクチンと砂糖・酸が生み出すゲル化の秘密

ジャムを煮ているとき、「あれ、いつまで煮ればとろっと固まるんだろう」と迷ったことはありませんか。砂糖を入れて煮詰めているのに、なかなかとろみがつかない日もあれば、思ったより早く固まってしまう日もある。実はこの違い、火加減の腕前だけでなく、果...
料理科学ノート

「隠し包丁」を入れると火の通りが早くなる理由——表面積と熱伝導の科学

大根や里芋、いかなどに「隠し包丁」を入れると、なぜ早く、そして均一に火が通るのでしょうか。ただの飾り切りだと思われがちですが、実はそこには熱の伝わり方に関する明確な科学的根拠があります。今日は、隠し包丁がなぜ調理を効率化するのか、その仕組み...
1年目が知らなかった話

3000年前のはちみつが、今も食べられる理由

「はちみつって、実はほとんど腐らないらしい」——そんな話を聞いたことはありませんか。単なる噂ではありません。古代エジプトの墓からは、なんと3000年以上前に作られた蜂蜜が発見され、しかも食べられる状態だったと報告されているのです。その理由を...
料理と言語

【命名の謎】「がめ煮」はなぜ「がめ」なのか——秀吉の朝鮮出兵が生んだ”寄せ集め鍋”の四百年史

「がめ煮」というと、福岡の郷土料理として知られている。だが、なぜ「がめ」なのか、答えられる人は少ない。実はこの名前、戦国時代の朝鮮出兵にまでさかのぼるという説があるのをご存知だろうか。🍲 今回のテーマ博多の郷土料理「がめ煮」(筑前煮のルーツ...
1年目が知らなかった話

犬より先に危ないのは猫——チョコレート中毒の意外な弱点

「チョコは犬に食べさせちゃダメ」——ペットを飼っている人なら、一度は聞いたことがあるはずです。友人の家に遊びに行ったとき、テーブルに置いたチョコを犬が舐めそうになって慌てて片付けた、なんて経験がある人もいるかもしれません。でも、猫を飼ってい...
料理と言語

【命名の謎】「治部煮」はなぜ「治部」なのか——江戸の料理書に残る四百年の語源論争

「治部煮」は金沢を代表する加賀料理だ。だが「治部」という漢字の意味を答えられる人はほとんどいない。実はこの語源、江戸時代の学者から現代の研究者まで、四百年近く決着がついていない。🦆 今回のテーマ石川県金沢市の郷土料理「治部煮」。名前の由来に...
料理科学ノート

生姜の辛み成分が加熱で変わる科学——ジンゲロールとショウガオールの正体

生の生姜をすりおろした時のピリッとした鋭い辛さと、乾燥生姜やジンジャーパウダーの、じんわりと喉の奥に残る辛さ——同じ生姜なのに、なぜこんなに辛さの質が違うのだろうと、厨房で何度も不思議に思ってきました。実はこの違いは、生姜に含まれる辛み成分...
料理と言語

【命名の謎】「八幡巻き」はなぜ「八幡」なのか——放生会で殺生を隠すため生まれた”隠し食い”の知恵

おせち料理の定番、八幡巻き。ごぼうを軸にウナギやドジョウを巻いた、あの一品です。でも「八幡」って、いったい何のことか考えたことはありますか?実はこの名前、京都のある神事と、殺生を"こっそり回避する"庶民の知恵に由来しています。🍳 今回のテー...
1年目が知らなかった話

十割そばが切れやすいのは、あるものが入っていないから

「十割そばを頼んだら、箸で持ち上げた瞬間にブツブツ切れてがっかりした」——そんな経験がある人、実は多いのではないでしょうか。高級店で「十割そば、打ちたてです」と出されたのに、なんだか頼りなく切れてしまう。これ、お店の腕が悪いわけでも、あなた...
料理科学ノート

肉を叩くと柔らかくなる科学——筋繊維とミオシンが変化する仕組み

肉を焼く前に、包丁の背やミートハンマーでバンバン叩く。この一手間だけで、同じ肉なのに驚くほど柔らかくなるのはなぜでしょうか。感覚的に「繊維がほぐれるから」と思っている人は多いです、実は肉の中で起きているのはもっと具体的な、筋肉の構造レベルの...